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故障した外付けHDDのデータ復旧に挑戦! 料金高すぎます(汗)

データが2Tくらい入った外付けHDDを机から落としてしまいました。電源を入れてみるとカラカラ音が鳴り、パソコンが外付けHDDを認識できません。こんなにも簡単に故障してしまうのか!と愕然としてしまいました。

過去、自分が手がけた記事や趣味で集めた音楽、プライベートで撮影した写真のデータがすべて吹っ飛んでしまいました。涙が出そうです。

まあ、いつまでも悲しんでばかりいられないので、データ復旧について調べてみました。データ復旧ソフトでデータを吸いだせることもある。それでも無理ならデータ復旧サービスへ。……フムフム、なるほど。善は急げと、希望を胸にデータ復旧にチャレンジしてみました!

しかし、3週間後。

悲しいかなデータ復旧はあきらめることにことになってしまいました。その理由をお伝えするとともに、データの消失にどのように備えるかについて、自分なりにまとめてみました。この失敗談が少しでも皆さんの役に立てれば、きっと私の消失したデータもうかばれることでしょう。

データ復旧ソフトは却下

HDDがパソコンに認識されない原因は、大きく分けて論理障害と物理障害の二つがあります。

論理障害とは、間違ってデータを消去してしまったとか、ファイルシステムの損傷などによって起こるもの。HDD自体には問題ありません。

物理障害とは、文字通りHDD自体が損傷して起こるもの。落下、水没、落雷など原因は様々です。

論理障害の場合は復旧ソフトでデータを救い出すことができますが、物理障害では無理です。私のHDDは電源を入れると異音がするので、物理障害と判断できます。よって復旧ソフトでの救出はあきらめて、データ復旧サービスに頼ることにしました。

ウィンゲットは予算オーバーで断念

家電といえば秋葉原。そこで、秋葉原で良さげなデータ復旧サービスを検索したところ、引っかかったのが「ウィンゲット」でした。持ち込みOKとのことだったので、電話でアポを取って、故障したHDDを持って来店しました。

受付で要件を伝えると担当者がやって来ました。書類を渡され、必要事項を記入していきます。症状について担当者に詳しく話すと、重度の物理故障の疑いがありますとの見解。10万円以上かかるのは間違いないと言われました。

5、6万円で何とかなるだろうと考えていたので、多少ショックを受けました。

「そのデータに10万円以上の価値はありますか?」

担当者にそう問われました。

胸に手をあてて考えるまでもなく、「底辺サラリーマンの思い出などに10万円以上の価値は無い」ので、「お時間をいただきありがとうございました」とお礼を伝え、「ウィンゲット」を後にしました。

PCエコサービスでは復旧できず

続いてネット検索で見つけた「PCエコサービス」で見積をお願いしてみました。故障した外付けHDDを、救いだしたデータを保存するためのHDDと一緒に郵送。

数日後、下記メールが届きました。

■検査結果

障害レベル:重度物理障害
復旧結果 :データ復旧不能

解析機にて障害機器を検査したところ、磁気ヘッドに重度の障害がある可能性が高いことが判明しました。
検査を行ったところ、機器ステータスエラーが出ていることから、機器障害時にSA情報の損傷あるいはモジュール損傷の疑いがあります。
解析機にて磁気ヘッドマップ作成および磁気ヘッド切り替え検査を試みましたが、障害レベルが非常に高い状態のため、物理的な部品交換(クリーンルームでの物理開封検査作業)が必要と判断し、大変残念な結果でございますが、弊社ではデータ復旧不能と診断させて頂きます。

残念です。
しかし、PCエコサービスの提携業者を利用して修理が可能とのこと。なかなか諦めきれなかったので、提携業者を利用しての修理をお願いした場合の見積りをお願いしました。

復旧料金:一律139,800円(税別)

恐らく一般的な価格なのでしょうが、お金のない私には見積りの価格が高いため、断念せざるを得ませんでした。その旨、メールで伝えると、提携業者へのディスカウント交渉をやってみるとの返答。もちろんお願いしてみました。

ディスカウント後の値段は99,800 円(税別)。

相当頑張ってくださったのは感じたのですが、やはりもっと安く済ませたかったので、データ修復の依頼はお断りさせていただきました。

アドバンステクノロジーも予算オーバー

次に向かったのは六本木。口コミの評判の良さげな「アドバンステクノロジー」です。あらかじめアポを取って来社し、故障した外付けHDDと、救いだしたデータを保存するためのHDDを渡しました。

見積りの結果は電話連絡とのこと。

来社した翌日、電話がかかってきました。

「データを取り出せるか取り出せないかの調査費用だけでも2万数千円かかる。データ復旧作業においてもヘッダー部分の交換×回数で費用がかかってしまう。」とのこと。

現実をつきつけられました。3社をまわってこの値段。データーを修復するハードルの高さを感じました。データ修復を諦める旨と、HDDを郵送してもらうよう伝えました。

結局、2重バックアップが正解!

データ復旧にはお金がかかる! 結局、データが消えても大丈夫なように工夫することが大切なんだなと思い知らされました。

早速、WD Elements 4TBを二つ購入して、パソコン上にあるデータを保存。もう、こんな悲劇が起きないようにデータの2重バックアップを行いました。

WD Elements 4TBの使い心地は今のところ気に入っています。バスパワーでコンパクト。データ転送速度もなかなか速い。値段も安いから複数台購入しやすく、2重バックアップを行うにはぴったりのHDDだと思います。

みなさんも、「データは消えるもの」という当たり前のことを忘れずに、2重バックアップをして、大切なデータを守ってみてはいかがでしょうか?